まいまいさん「もう旅行に一緒にいけないなんて…。」 | 第1回ぐるっとママ懸賞作文

「私の出産」~母から子へ伝えたい言葉~

第1回ぐるっとママ懸賞作文

まいまいさん「もう旅行に一緒にいけないなんて…。」

『今は親のありがたみなんてわからないけれど、離れたり、少しずつ大人になっていって気がつくこともたくさん。一緒に成長しよう!』
 

我が家は、小1、中1、高1の五人家族。
今年は三人とも、入学式、卒業式も全て同時の節目の年でした。

年齢がバラバラだから、なおさら我慢もすることも多く…。
みんながテレビを見る時間、三人が三人とも見たいものが違って、みることができなかったり…。

三番目が見てるものは、上二人が面白くなかったり…。
年齢や遊び方も全然違うからこそ、難しいとこ感じる日々。
兄や姉がしていることを同じようにしたくて、
上二人の大切なものをわからずに触ってしまう三番目。

最近になり、あまり意見を言わなかった真ん中の娘が、思ってることを口に出して言うようになり、つい衝突ばかり…。

まだ小さな頃は、ごめん。と言って謝ってくれていた素直な気持ちが、全て、
『ママだってできてない。』矛盾してると指摘をされ…。
これは、反抗期なんだな…とわかってはいるものの、言わないわけにはいかず…。
怒ってばかり…。

本当に反抗期を難しいと感じている日々。

こんなはずじゃなかった。
こんなふうに怒ってばかりで育てようと思ってなかった。

小さな頃から、家族で出かけるのが好きで、一緒に出かけて楽しむことが楽しくて、よくキャンプに行ったり、釣りに行ったり、家族で毎週のように出かけていました。
たくさんのことを一緒に経験したい、教えたい…。
成長過程で当たり前なのかもしれない。

『もう、一緒に行かない。家で留守番しとく』
『いってきていいよ。』

突然そんなふうに言われ出し、家族五人で出かけることが出来なくなりました。

たしかに、わたしもそうだった。
高校生の頃から、友達と出かけることの方が楽しくて。
家族や親戚みんな仲が良くて、旅行に毎年出かけていたのも、参加しなくなって…。
数年間、親と弟だけで参加していました…。

祖母や祖父と一緒に住んでいたこともあり、口うるさく言われるのが、人よりも2倍あり、しんどくなり。


あの頃の親の気持ちが、ようやく親になりその辛さがよくわかり…。
わたしは、どうしてあの頃一緒に旅行に行かなかったんだろう…と今は特に思います。

結婚する時に、親への手紙を書きました。
思っている以上に手が進まなくて、、。
当然守られていた家から出ることへの不安感。
手紙を書きながら、泣きそうになり…。
あんなに好き勝手して、出かけてばかりいた私なのに、結婚することにワクワクして過ごしていたのに…。
親や祖母たちは、ずっと心配で口うるさかったのをわかっていただけに…
素直じゃない私は、反抗して、迷惑かけて。

結婚して、家を出る時に親のありがたみをわかりました。
家近くだから、いつでも帰れるのに。なんて主人に言われたのを思い出します。
永遠の別れではないのに。。。
親の手助けなしで、自分達で全てをやろうと思っていたからかもわからない。

今度は、母になり、私が子供たちを育てる番になりました。
子供ってそんなものだろ。
頭ではわかっていても、つい、言いすぎてしまう。
自分のことで楽しむよりも、子供たちを優先してしまってたからかもしれない。

あんまり構わなくてもいいのかも。
子供って勝手に育つ。
わかっていても、心配で、口うるさく言ってしまう…。

親になり、ますます親のことを尊敬するようになりました。

そんな最近家族旅行にもう来ない!と長男。
あぁ、そんな年齢になったんだ。。。
わかっていても、無理にでも、いく?と誘ってしまう私がいます。

コロナ禍になり、ますます後悔をしない生き方をしたいと感じます。
子供たちには、早く気がついてほしい。

人は、一人では生きることはできない。
コロナ禍になり、人と人との繋がりが本当に難しい世の中になってしまった。
まだまだ若いから、時間はたっぷりあると思うけれど、後悔しないように、まっすぐと自分のやりたいことに進んでいってほしい。

そして、家族の時間の大切さなど、後悔をしないように、過ごしてほしい。
五人家族なのに、4人家族の写真になってしまうのは、本当に寂しい。
アルバムを見返しても、悲しくなります。

反抗期真っ最中で、なかなか家族で感情がはいりうまく伝えることはできないけれど、まだまだ家族でお出かけ楽しみたいです。

 

大阪府 まいまいさん
題名:もう旅行に一緒にいけないなんて…。
子どもへ伝えたい言葉:「今は親のありがたみなんてわからないけれど、離れたり、少しずつ大人になっていって気がつくこともたくさん。一緒に成長しよう!」