谷 恵さん 102 [私の出産] | 第2回ぐるっとママ懸賞作文

「私の出産」~母から子へ伝えたい言葉~

第2回ぐるっとママ懸賞作文

谷 恵さん 102 [私の出産]

出産は親子で一番はじめのチャレンジ
「今日は絶対おままごとで遊ぼうね!」言ってくれるのは何歳までだろう?きっと私は子離れできないママになるけど、あなた達と一緒に家族で過ごす日常が大好きです。


 
小学1年生になった娘は近頃「大人にになっても子供を産みたくない、、痛いから嫌!」と言います。

世間でも、そう考えている若い女性が多いのではないでしょうか?
私も大学生の頃はそう思っていました。

正直なところ、子供はうるさくて言うこと聞かないから
当時はあまり好きになれず、、。結婚してからも、自分の子供を育てるなんて
想像もつかない。まだまだ先の話だと他人事のような感情でした。

そんなある日、ある絵本作家さんから
「子供はいつ授かるか分からないから、絶対計画通りには行かないよ!」

この一言から突然妊活が始まり、あなたがママとパパの元に来てくれてました。
私のお腹の中で少しずつ育っていき、お腹をキックするようになって、、
だんだんと、あなたに「早く会いたい」と思うようになりました。

それでも、まだ出産への恐れがあるなか
臨月の定期検診の日に待合室で読んだ絵本にこう書いてありました。

「赤ちゃんは、お母さんのお腹から産まれてくるとき
骨が50本折れるのと同じぐらい痛い」

「ええええーーーー!!!
めちゃくちゃ激痛やん、ママの何倍も痛い思いして出てくるのか!」
そう思った途端、恐れる気持ちが消え
出産は親子の一番最初のチャレンジなんだと気づきました。

いよいよ陣痛が始まり、婦人科に行くと
まだ自宅待機とのことで帰宅。その後、どんどん痛みが増し
どれが本陣痛かどうか分からないまま、布団の中で唸り続けること4時間。

流石にこれは本番だと思い、バァバの付き添いで這いつくばって
タクシーに乗り込みました。
婦人科に辿り着くまでの、たったの5分が生き地獄のようで
車がカーブする度に絶叫の嵐。

バァバが「ずっとじゃないから頑張り!」と
腰をさすり、私の手を取って歩いてくれました。

やっとの思いで婦人科に到着すると「もう頭が見えてますよ!」
と急ピッチで分娩台へ。
意識が朦朧とするなか、この瞬間も赤ちゃんも
痛みに耐えていることを思い出し
最後のイキむ瞬間に「有紗がんばれーー!」と叫びました。

小さな天使の誕生に、パパ、ママ、ばぁば、じぃじ、かずばぁ
田舎のおじいちゃん、おばあちゃん
誰もが幸せに満ちて、可愛いあなたを
代わりばんこに抱っこをしました。

「出産後は産みの苦しみを忘れる」と言いますが
痛みを遥かに上回る「幸せ」がそうさせているんだと
実感しました。

入院中は、幸福感と同時に寝かしつけに苦戦し
一睡もできず、産後うつに陥りましたが

初めてあなたと別室で過ごした夜、パパが支離滅裂な私の心の声を聞き
興奮状態で眠れない私の手を、ずっと握っていてくれました。

入院仲間との食事を摂るのも怖くて1人部屋にこもっていると、
配膳に来られた食堂のおばさんが背中を叩いて、慰めてくれました。

大好きな助産師さんは「こんなに抱っこできるのは今のうちよ!
私の子供はもう、オッサンやけど寝顔見たら抱きしめたくなるねん!」
と、笑顔で元気づけてくれました。

初めての育児で挫けそうになったけど、ママのことを守ってくれる人が沢山いたから
母親になる勇気が湧いてきたのです。

あなたが来てくれるまでは、まだ母親になれるほど
器の大きい人間ではないと思っていたけど
これからの毎日、あなたと過ごしていく中で
一緒に経験したことの積み重ねで自信がうまれるのだと思いました。

今でも時々、赤ちゃんのように甘えたり
弟ができてヤキモチを妬くあなたも とても愛おしく思います。
ママとパパを選んでくれて、ありがとう。
いつかお嫁に行く頃この手紙が、勇気を持ってお母さんになる一歩となれば嬉しいです^^
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