三浦美菜子さん 096 [私の出産] | 第2回ぐるっとママ懸賞作文

「私の出産」~母から子へ伝えたい言葉~

第2回ぐるっとママ懸賞作文

三浦美菜子さん 096 [私の出産]

初めてママである実感が湧いた日
生きる力の強さ、命の尊さを教えてくれたあなた。
 
 
「ママ生きたい。」
そう聞こえたような気がします。
お腹の中に居るあなたの声が…

あなたを妊娠中、
ママは幼稚園の先生で年長組の担任。
1年の集大成の卒園式前のことでした。
ママは急にお腹が痛くなり病院へ。
赤ちゃんの命が危ないと即入院。
【切迫早産】でした。

まだまだ400gしかないあなた。
もし仮に今、産まれてしまうと
命がどうなるか分からない
そんな状態でした。

お腹の中に居るあなたも懸命に
生きているんだ。
と、この時初めて母になれました。
本当にごめんなさい。

もう私の体は1人ではないんだ。
このお腹の中であなたが居る。
ようやく実感出来たんです。
ダメダメなママでごめんなさい。

母になりきれていない私に
「私はここに居るよ」
「私の声聞こえてる?」
と懸命に話しかけてくれていたんですね。


切迫早産、3ヶ月の管理入院中。
あなたと沢山お喋りをしました。
寄り添ってあげられなかった
これまでの時間を取り戻すために…

お腹の中にいるあなたに
「おーい、聞こえてる?」
と話しかけると、
お腹を蹴って答えてくれるのが
嬉しくて嬉しくて…
沢山沢山話しかけていたので
側から見たらこのママ大丈夫か?
と思われてたかもしれません。笑

私にとっては
あなたが生きてる。と感じることができ
ママになる実感とママとして成長できる
大事な瞬間だったのです。

入院中の唯一の楽しみが
エコー写真を見る時間。
あなたはいつも顔を隠して
なかなか見せてくれなかった。
そして、たまに見せてくれる顔は
真四角。笑
実は顔が四角の子が産まれてくるのかと
ドキドキしていました。笑

何でエコーに写る顔が真四角なのか、
その理由は産まれてきてから
分かったのでした…
その理由はまた後でのお楽しみ!


さて!
あなたの命がどうなるかわからなかった
切迫早産生活も終わり、
無事に37週を迎えました。

「もういつでも産まれてきていいからね〜」
とあなたとのおしゃべりを楽しんでいた
その日の夜中に
あなたは2378gという小さい身体で
産まれてきてくれましたね。

初めて
「ありがとう。」
と言えた瞬間だったのです。

言葉の力は強い。
切迫早産中に言った何千回のごめんね。より
たった一回のありがとう。
をこれから沢山大切に伝えていこうと
決めた瞬間でもありました。


大きな産声は
元気いっぱいママのお腹を蹴っていた
あなたと一緒。

顔の横に手を置いて眠る姿は
エコー写真の真四角な顔と一緒。

答え合わせのようで面白くて
産後ずっとあなたを観察していたんですよ。笑
本当に可愛いかったんです。もちろん今も!


最後にあなたに伝えたいことがあります。


《あなたがこれからの長い人生を
生きていく上で大事なこと3つ》

命の尊さ。

何者かにならなくて良い、
存在自体が素晴らしい。

【ありがとう】の言葉の持つ力は偉大。
感謝を忘れない心。



これは、
あなたを出産したときに感じたこと。
あなた自身が教えてくれたんです。
人生に迷った時、
自分が分からなくなった時、
そんなときに思い出して下さい。

ありがとう。
そして最幸の出産をありがとう。
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