はひふへほ母さん 101 [私の出産] | 第2回ぐるっとママ懸賞作文

「私の出産」~母から子へ伝えたい言葉~

第2回ぐるっとママ懸賞作文

はひふへほ母さん 101 [私の出産]

ありがとう大好きだよ
母から私、私から子供へと繋ぐ言葉
 

 
『母にお腹の子を抱かせる事はできますか?』

母の癌の再発が分かり余命宣告をうけたときに
医師に聞いた2人目妊娠中の私

出産予定日は5月後半
医師の話ではもって4月ということだった。

1人目の出産は母に付き添ってもらったけど
今回も里帰り出産なので旦那は近くにおらず
2人目は私一人で産まなきゃいけない。

でもその前に母は大丈夫なのだろうかと
色々な感情が押し寄せるけど、
絶対この子を母に会わすのだと強く決意し

お腹の子にみんなもばーばもあなたに会えるの
楽しみにしてるよ。あなたのペースでいいけど
早く出てきてくれると嬉しいなと語りかける日々。

動いた方が早く出てくると聞いて
運動したり散歩して過ごしてはや3ヶ月

母はしんどそうではあるが
産まれてくる孫に逢えるのを励みに頑張っているようだった。

気づけば季節もかわり余命宣告の日もこえた
5月9日。なんかお腹がもやもやするんだよな〜
と思いつつ長女と遊び夜になって気づく。
あれ?これってひょっとして陣痛じゃない?


『頑張るんやお』と母から言葉をかけてもらい
家にいる両親に長女を頼みタクシーで病院へ。

一人での出産はいきみ兆しも大変で
母の頑張るんやおの言葉を思い出し一人で耐えた。

どうにかこうにか日付もかわって5月10日
母に抱かせるんだの気持ちが伝わったのか

いきんでいいですよ!の助産師さんの言葉で
朝方5時28分3202グラムの女の子が産まれました。

ほやほやで小さい次女ちゃん
ずーっとずっとあなたに会いたかった
ありがとう会わせたい人がいるんだよ。

家族にも無事産まれたと伝え、
てんやわんやの母子同室がスタートしたけど
3日目に聞かされたのは母の入院だった。

私が出産に向かったあとどうやら病院に運ばれたらしい。みんな心配かけまいと私には内緒にしていたようだ。

産院から退院してそのまま母に会いに行った。
薬のせいで母はぼーっとしていたけれど
『お母さん頑張ったよ!次女産まれたよ!!撫でてあげて』
と顔を見せるとか細い声で
『頑張ったなぁ、、かわいいな、、こんなかわいい子がおるんやなぁ』と。

結局母に会いに行けたのは3、4回ほど。
亡くなったのは次女の元々の出産予定日の日でした。
もし予定日どおりに産まれてきたら、
母に会わすどころか最後のお別れにも立ち会えなかっただろう。
私の事を考えて早く産まれてきてくれてありがとう。
そして母がいなくなった悲しみを
乗り越えられたのはやっぱり子供達のおかげ
『かわいいなぁ』『大きくなってね』『いっぱい飲んで』『嬉しいなぁ』『頑張るんやお』『大好きだよ』
子供達にかける言葉で気づく
そうか母も私を産んだ時こんな気持ちだったんだね。
私が娘に伝えたい言葉それは、
母が私を愛してくれていた証拠でもあり、
昔母が私に伝えていた言葉なんだと
娘を通して気づく事ができました。

そんな私も今では4人のお母さん。
出産のたびに思うのは子供達への感謝の気持ち。
そして母から私、私から子供へ繋ぐ愛の言葉

ありがとう子供達私の元に産まれてきてくれて
ありがとうこんな愛おしい気持ちにさせてくれて
ありがとう私をあなたのお母さんにしてくれて
ありがとう そして これからの人生頑張るんやお

 
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