幸せを育む素敵な人間関係 その⑬ [柿谷先生のコラム] | 選択理論心理学・柿谷先生のコラム

人は変えられないが、自分は変われる。そして、幸せを生きる。

選択理論心理学・柿谷先生のコラム

2021.04.05

幸せを育む素敵な人間関係 その⑬ [柿谷先生のコラム]

「最後に」
 
 ご一緒に「選択理論]を学ぶことで、人がなぜ、どのように行動するかがおわかりいただけたと思います。

私も以前は「外的コントロール心理学」と呼ばれる心理学で生活していたために七つの致命的習慣を使って相手を外側からコントロールしよう(変えよう)としていた時期がありました。

当然、相手は強制を感じ抵抗します。変えられない相手を変えようとすればするほど、相手との距離は離れ、ストレスを感じます。

今、もしそのような状況を経験されている方は、ぜひこの本を何度も読み返して「内的コントロール心理学(選択理論)」を実践してみてください。

 
選択理論の基盤となる考え方
 
(1)人の動機付けは内側から。人は誰しも内側にある基本的欲求を満たそうとして行動する。
(2)「自分は正しい、相手は間違っている」と考えて、自分の願望に固執するのではなく、それぞれの上質世界は違う、と考えて、人間関係の維持、改善を優先する。

(3)相手を変えることはできない。自分にできることは、自らの「全行動」をより良い人間関係を築く方向に向け、効果的な「行為」と「思考」を選択することである。



 一人でも多くの方が、選択理論のエッセンスとも言える前記の三つの概念、「基本的欲求」「上質世界」「全行動」を理解して日常生活を送っていただきたいと思います。

素晴らし人間関係が、家庭で、職場で、学校で、地域社会で築かれていくことと思います。

 事実、アメリカでは「選択理論」に基づく教育改革に取り組んでいる学校が二百校以上あります。

「グラッサー・クオリティー・スクール」と自他共に認める学校では、基本的欲求が満たされる楽しい環境の中で子どもたちは生き生きと学習しています。

そのような学校では子どもたちの学習に対する意欲も、学習レベルも高く、不登校がなく、規則違反の問題が起きません。

近い将来、日本でも「選択理論」に基づく教育改革に取り組む学校が現れることを心から願っています。

 みなさん、ぜひ幸せになってください。自分自身が幸せで喜びにあふれた人になることが、自分の身近な人にとって最善で最大の貢献となるのですから。

自作の詩「I Have a Dream」の中で描写したコミュニティが実現することを願いつつ、最後までお読みいただいた皆様に心から感謝いたします。



著者の柿谷寿美江先生(中央)

著者:柿谷 寿美江
発行:クオリティ・コミュニティをめざす会
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