幸せを育む素敵な人間関係 その⑤ [柿谷先生のコラム] | 選択理論心理学・柿谷先生のコラム

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2020.10.05

幸せを育む素敵な人間関係 その⑤ [柿谷先生のコラム]



「知覚のシステム」 

 私たちは身の回りの出来事を、五感(見たり、聞いたり、触ったり、味わったり、嗅いだりする事)によって、自分の中に取り入れています。

その際、その人なりの「知識」と「価値」のフィルターを通すので、皆が同じ様に現実を知覚するとは限りません。

例えば、同じ部屋にいても、熱いと感じる人もいれば、寒い感じる人もいます。

現実が知覚されるまでの過程を「知覚のシステム」と呼びます。

五感を通して入ってきた「感覚」は、その人が持っている今までの知識で、それが何であるかがわかります。

その段階で「感覚」は私達に現実世界をわからせてくれる「知識(情報)」となります。

経験、体験が少ない人(例えば、幼い子ども)にとっては、現実世界がよく把握できない場合が当然あります。

だから、「どうして、こんな事もわからないの!」と叱っても、答えは、「まだ、子どもだから」としか言いようがありません。

 さらに、一人一人の上質世界が違うので、知覚されたものが、ある人にとっては心地よいものに感じることもあれば、

別の人にとっては不愉快に思える場合があります。

夏の暑さがおさまって、少し涼しくなる頃、窓を開けたままにしておくと、妻は風が冷たいと感じて窓を閉めようとします。

でも、夫は同じ風を心地よく感じて、どうして閉めるのかと不満に思うかもしれません。

 私たちは、五つの基本的欲求を他の人々と生活を共にする現実世界で満たすことしか出来ません。

過去に戻ることはできないし、未来はまだ来ていません。

私たちが欲求を満たして、幸せを感じるために、何かができるのは今しかないのです。

過去の事を後悔したり、将来のことを不安に思うよりは、今を最高に楽しんでみてください。
 

著者:柿谷 寿美江
発行:クオリティ・コミュニティをめざす会

 
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