幸せを育む素敵な人間関係 その③ [柿谷先生のコラム] | 選択理論心理学・柿谷先生のコラム

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2020.09.14

幸せを育む素敵な人間関係 その③ [柿谷先生のコラム]

「上質世界」
~願望・イメージ写真~
 
 基本的欲求について学びましたが、皆さんの①愛・所属 ②力(認められる、何かを達成する、人の役に立つ)③自由 ④楽しみ ⑤生存の欲求は、どのくらい満たされているのでしょうか?

次に大切な概念が、上質世界です。この概念を理解しただけで、人間関係はかなり改善できます。

上質世界とは、基本的欲求の一つ、または、それ以上を満たす人、物、状況、信条など各々が選んだイメージ写真のことです。


例えば、楽しみの欲求は同じでも人によって満たし方が違います。ある人はゴルフで、ある人は読書で、ある人は映画でといったように、その人がこの方法で満たしたいと思う願望のことです。

そして、人はこの上質世界(人生の質を高めるだろうと考えてその人が選んだイメージ写真)を手に入れようとして行動します。

 親は、子どもの勉強をして欲しいと思うと、ガミガミ言いたくなります。でも、子どもも{勉強して良い成績を取る」という上質世界を共有していなければ、なかなか親の思い通りの行動はしたがりません。

子どもの上質世界に、友だちとゲームをして遊ぶというイメージ写真があるときに、親が無理やり勉強させようとすると、ふたりの間の親子関係は悪くなっていきます。

 相手の上質世界に何があるかを知ることは、より良い人間関係を築く上でとても大切なことです。 

つい私たちは、自分の願望を相手に押し付けようとしがちです。特に女性にはこの傾向が強いようです。

そして、自分の思い通りにならないと、次のような七つの致命的習慣を使って相手を変えようとします。
 
七つの致命的習慣

  
1、批判する
2、責める
3、文句を言う
4、ガミガミ言う
5、脅す
6、罰する
7、褒美で釣る







 
 

この7つの習慣を使い続けると、人間関係はどうなるでしょうか?そうです。二人の間の距離は離れてしまうのです。

誰も、自分を批判する人の近くにいたいとは思いません。人間関係をよくする上で、この7つの習慣を生活から排除することは、とても効果があります。

そして、まずお互いの上質世界を分かち合って、相手の上質世界に何があるのかを知ることです。

自分とは全く異なる上質世界があることに、びっくりするかもしれません。ただし、7つの致命的習慣が日常的に使われている状況の中で、人は上質世界を分かち合おうとはしません。

批判されるのを恐れいているからです。次のような行動を選択することで、人間関係を回復するコミュニケーションが取れるようになります。
 
七つの身に付けたい習慣 
 
1、傾聴する
2、受け入れる
3、励ます
4、支援する
5、信頼する
6、尊敬する
7、違いを交渉する



 






 以前は消極的で、否定的で、友達もあまりいなかった私が、今日「幸せだな」と日々思えるのは、選択理論を学び実践してきたことが大きな要因だと思います。

選択理論を学ぶ前は、恵まれた環境にあるにもかかわらず、不平不満を抱きがちでした。

自分の願っていることが現実の世界で得られていない、と知覚するからです。多くの人は、身近な人との良好な人間関係が築けず、自分の思い通りに事が運ばないと、相手を変えようとして7つの致命的習慣を使ってしまいがちです。

批判する、責める、文句を言う、ガミガミ言う、脅す、罰する、コントロールするために褒美で釣る。

これらを止めるには、まず自分の行動は自分が選択していると認めることが必要です。

つい、相手のせい、環境のせい、過去のせい、と私たちは言い訳をしたくなります。

でも言い訳をしている間は何も変化は望めません。

言い訳を止めて、他人、環境、過去がどうあれ、自分の行動は自分で選択できる、と考えると希望が持てます。

 でも、時に怒り、悲しみ、落ち込み、痛み、疲労感などの感情や生理反応(身体的症状)は自分ではどうしようもない、と考えてしまうことがあります。

その様な時に、私たちの行動は4つの構成要素(行為・思考・感情・生理反応)からなる「全行動」と理解することが助けとなります。

 

著者:柿谷 寿美江
発行:クオリティ・コミュニティをめざす会
 
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