幸せを育む素敵な人間関係 その② [柿谷先生のコラム] | 選択理論心理学・柿谷先生のコラム

人は変えられないが、自分は変われる。そして、幸せを生きる。

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2020.08.29

幸せを育む素敵な人間関係 その② [柿谷先生のコラム]

「幸せを育む素敵な人間関係」
 
みなさんは、今、幸せですか?

親と子、夫と妻、教師と生徒、上司と部下など、私たちの生活は身近な人達との人間関係の中で営まれています。

誰もが願う「幸せ」はどのように育まれるのでしょうか?反対に何が「幸せ」を感じられない状況をつくるのでしょうか?

 私は「選択理論」と呼ばれる心理学に基づいてカウンセリングをしていますが、問題、悩みを持ってこられる方々が、今までとは違う考え方、行動を選択することで、問題解決のきっかけをつかまれることが多くあります。

私自身、「選択理論」を学び実践することで、セルフコントロールができるようになり、人間関係が良くなり、ストレスを感じることが少なくなりました。

これから、選択理論の概要を、「基本的欲求」「上質世界」「全行動」「知覚のシステム」とテーマにそって順番に説明していきます。

難しそうに聞こえるかもしれませんが、大丈夫です。アメリカでは、幼稚園の子供達にも教えているほどシンプルな内容です。そして、得た知識を是非実践してみてください。

一年から一年半で、人間関係はかなり改善されると思います。そして、自分自身の幸福感も増していくでしょう。
 
「基本的欲求」
 
より良い人間関係を築く上で考慮する必要があるのが、基本的欲求です。

これはだれしも生まれながらに持っていて、満たされないと幸せになれない、というものです。

大きく、心理的欲求と身体的欲求の二つに分けられますが、時代を問わず、年齢を問わず、性別を問わず、人種を問わず、人はだれしも持っています。

心理的欲求は四つに分けることができます。
 
 
「五つの基本的欲求」
 
1.愛、所属の欲求 愛し愛されたい
仲間の一員でありたい
2.力の欲求 認められたい、達成したい
人の役にたちたい
3.自由の欲求 自分で選びたい
強制されたくない
4.楽しみの欲求 自分の好きな事をして
エンジョイしたい
5.生存の欲求 食べたり、飲んだり
休んだりしたい
 

これらの五つの基本的欲求を、日常生活のなかでうまくバランスよく満たしている人は、きっと幸せな人です。

人の行動は、これらの欲求を満たそうとして動機づけられます。

今度、誰かが何かをしたときに「なんであの人はあんな事をするのだろう」と不可解に思う代わりに、その人はどの基本的欲求を満たそうとしているのか、考えてみてください。

また、自分自身が落ち込んだりイライラした時も、どの基本的欲求が満たされていないのか、考えてみてください。

基本的欲求は、身近な重要な人との人間関係が良好である時に、満たすことが出来ます。

人間関係が良好でないと「愛・所属」の欲求が満たされません。

そして、お互い認め合うということもむずかしくなり、「力」の欲求も満たしにくくなります。

自分が正しいと主張し相手に強制し始めると、「自由」の欲求も満たしにくくなります。

そうなると、共に過ごす事が苦痛で、「楽しみ」の欲求も満たされません。

つまり、基本的欲求の充足と良好な人間関係は、分けて考えることはできないのです。

私たちは、自分が望んでいることが、身近な重要な人との人間関係の中で得られていないと感じる時があります。

相手に変わってほしいと思い始めると、どうしても批判をしたり文句を言ったりして、人間関係はだんだん悪くなっていきます。

人はそれぞれ基本的欲求を持っていて、その人なりの方法で欲求を満たそうとしています。

トラブルが起きた時に相手を変えようとする代わりに、「この状況の中で、お互いの欲求充足をはかる為に自分に何ができるだろう」と考えてみると、何かヒントになるかもしれません。
 

著者:柿谷 寿美江
発行:クオリティ・コミュニティをめざす会
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