中村 由佳莉:自分らしく生きる人を応援する志事 [志事] | 誰かの役に立つ「志事」の素晴らしさ

未来を生きる子どもに伝えたい、志事の価値

誰かの役に立つ「志事」の素晴らしさ

2022.06.14

中村 由佳莉:自分らしく生きる人を応援する志事 [志事]

「お母さんと子どもの笑顔が見たいから」


■子育ての悩みの根本にある問題

私は2021年9月に株式会社Y-promotionを立ち上げて、人材研修事業に力を入れて取り組んでおります。主な活動としては、企業向けにパワハラやセクハラなどのハラスメント研修を提供し、お母さんたち向けに子育て講座を開催しております。

私自身、自己肯定感の低さから子育てに悩み、様々な子育てメソッドを学んできました。その中で、自分が納得のいく講座に出会えたことを機に、「親子の自己肯定感を高めたい」という想いからインストラクターとしてお母さんたちに向けた子育て講座をお伝えする活動を始めました。

そして8年間のインストラクター活動を通して、子育てに悩むお母さんたちのある共通点に気がつきました。それは、子育てそのものに悩んでいるのではなく、夫や両親との関係あるいは義両親との世代の違いによる価値観の相違で悩んでいるケースが多いということです。

そこで“異性間コミュニケーション”に出会い、子育て講座と併せてお母さんたちにお伝えするようになりました。

■男女の違い・世代間の違いを相互理解することが大切

異性間コミュニケーションとは、一般社団法人 異性間コミュニケーション協会が提唱するメソッドです。“男女の違い・世代間の違い”を行動学・心理学・脳科学から紐解き、様々な大学とも連携して体系化しています。このメソッドを基にハラスメント研修や子育て講座、夫婦コミュニケーション講座、婚活事業と多岐にわたって展開しております。

“男女間”ではなく“異性間”としているのは、“生物学的な男女”と“脳の作りによる男女”が異なる方もいらっしゃるためです。生物学的には同じ女性であっても、男性脳を持つ女性と女性脳を持つ女性では価値観が異なるため、“異性間コミュニケーション”が必要であると捉えています。

生物学的な性別だけを見て「男だから」「女だから」と決めつけるのではなく、「その人らしさ」を認めることで、みんなが自分らしく生きていける世の中を目指しています。

■全ての人に知ってほしい

私は現在、メルマガの登録者数が5,000人ほどおり、講座を発信するとたくさんのお母さんたちが来てくださいます。しかし、女性やお母さんだけが“異性間コミュニケーション”を学んでも根本的な解決にはならないと思っています。

やはり男性や上の世代の方々にも知っていただくことで、お母さんたちの悩みも解消できると考えています。ですが、実際にはお伝えする機会が少ない現実に直面しました。

2022年4月にパワハラ防止法が改正され、大企業に加えて中小企業もハラスメント対策が義務化されました。それを受けて、企業向けにハラスメント研修を行うことで、一番届けたい男性や上の世代の方々に効果的にお伝えできると思い、精力的に活動しております。

実際に、2021年にNTT西日本 中国支部の労働組合で、中国5県1,000人ほどの方に向けてオンラインでハラスメント研修を実施しました。男女の違い・世代の違いの理解が深まることで、私が一番望む“お母さんと子どもが笑顔になること”に繋がると考えています。



■誰にも話せない悩み・異性の子どもに関する悩みを少しでも解消したい

私はモラハラの相談をzoomやお電話で受けることもしています。夫からのモラハラを誰にも相談できず、子どもや経済的な理由から離婚もできずに悩んでいるお母さんが多いというデータもあり、少しでもお役に立ちたい思いから始めました。

以前、夫からのモラハラに悩んでいた方が、私のラジオをきっかけに講座を受講してくださり、「初めて制限なく話せたことで、とても心が軽くなりました」とおっしゃっていただきました。この仕事を続けてて良かったなと、とても嬉しかったです。

また、姉妹で育ったお母さんが男の子を育てる中で「言動が理解できずに悩んでいる」というお声もよく耳にします。お母さんにとっては男の子の謎の行動も、理論として理解することで「悩んでいた行動が可愛く思えて楽になった」というお声もいただきます。

“異性間コミュニケーション”を学ぶことでお母さんたちの気持ちが楽になり、育児を楽しめるようになっていただけることが、何よりも嬉しいです。

■夫婦関係の改善にこそ役立つ!

異性間コミュニケーションは、子育てだけではなく夫婦関係の改善にも役立ちます。夫婦喧嘩になった時に話が平行線で進まないのは、男性の価値基準と女性の価値基準の違いによるところが大きいです。

男性は“常識・ルール・生産性の高さ”を重視し、女性は“共感や感情に寄り添うこと”を重視します。この部分を理解できるとすれ違いが解消され、夫婦間のコミュニケーションが円滑になると思います。

講座でもお伝えしていますが、旦那さんの言葉に対して「そうじゃなくて…」という前に、一言「そうだね」と同意したうえで“自分はどう言ってほしかったのか”を伝えるとスムーズに話し合いができると思いますので、試していただきたいです。

■AIではできない人と人との関わり

多くの統計が取れてデータ化され、質問項目が決まると“男性性・女性性の強さ”や“価値観”がある程度は分かってくると思います。実際に、ストレス耐性度やメンタルの強さを測れる仕組みを用いて採用の合否を決めている企業もありますので、既にAI化が進んできていると感じています。

ですが、“表に出せない悩み”や“言葉にできない声”を拾うことは、人と人との関わりでしかできない部分だと思います。人の価値観は、統計結果を見ただけでは判断しにくいデリケートなところですので、真摯に耳を傾けていきたいと思っています。

また、“男性脳と女性脳の割り合い”は環境によっても変化していきます。私自身の診断結果もコロナの前後で比較すると、その割り合いが変化しています。一部分を切り取って「あなたはこうです」と診断されても、人間はそんなに単純な生き物ではありません。データを上手に活用しながら、広い視野を持ってこれからも取り組んでいきたいです。

■子育てを頑張るお母さんたちへ

今のお母さんたちは、大変な過渡期を生きていると思います。
かつて日本は高度経済成長によって大成功を収めました。その中で「男は外」「女は内」という価値観が生まれ、私たちの親世代には今でも残っていると思います。

しかし、今は女性も外で仕事をしますし、男性も家事をします。それでも、昭和の価値観が抜けきれない世代の人から何かを言われたり、昭和の価値観で育った旦那さんが家事を手伝ってくれずに悩むこともあります。

まずはお母さんに、自分自身の好き嫌いや価値基準を知っていただきたいです。そのうえで日々我が子にフォーカスしながら、我が子らしさも変化すると理解することで、お互いの“らしさ”を大切にできると思います。子どもに関わる全ての大人がまずは心地よく生きる術を持ち、子どもたちと自分らしく楽しく生きていけるよう応援していきたいです。



中村 由佳莉
株式会社Y‐promotion 代表取締役
生まれも育ちも広島県。
3姉妹の母として子育てをする傍ら
自己肯定感を高め自分らしく生きる方を応援するために
人材育成事業として企業研修や子育て講座を行い
広告代理店業や販路販促の専門家として支援をする。

相談・お問い合わせはこちら
ハラスメント研修についてはこちら



※本ニュースはRSSにより自動配信されています。
本文が上手く表示されなかったり途中で切れてしまう場合はリンク元を参照してください。

COMMENTコメント

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してぐるっとママ大阪は一切の責任を負いません