全粒穀物とアンチエイジングの最新研究が続々と⑤ [薬学博士からのアドバイス] | 薬学博士 竹内久米司さんからのアドバイス

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薬学博士 竹内久米司さんからのアドバイス

2021.07.01

全粒穀物とアンチエイジングの最新研究が続々と⑤ [薬学博士からのアドバイス]



科学的栄養学No.162
◇全粒穀物とアンチエイジングの最新研究が続々と⑤
 ・メタボ改善が期待できる、もち麦、オートミール、全粒粉パンなど

全粒穀物として、最近人気の「もち性大麦(もち麦)」
大麦というと、押し麦に代表されるようポソポソした食感で、あまり人気がなかったのですが、もち性大麦(もち麦)は、冷めても硬くなりにくく、もちもちした食感が特徴で、食べやすいのが特徴。

 これまでの研究から、もち麦を白米に3割混ぜたものを1日2食でβ-グルカンを約3gとれ、この量はで内臓脂肪低減効果や、コレステロール正常化効果が十分期待できるという。

 これらの研究を受け、日本では、大麦由来β-グルカンについては、

 整腸作用
 血中コレステロール正常化作用
● 食後血糖値上昇抑制作

の3つが認められ「機能性表示食品」表示がされています。

また、世界でも、β-グルカンを豊富に含む大麦やオーツ麦で、健康強調表示が認められています。

全粒穀物はもち麦だけに限らず、いろいろな種類の全粒穀物が店頭に並ぶようになっています。

 オーツ麦(オートミール) も大麦と同様に、β‐グルカンを豊富に含み、大麦と共通した効果が得られるとされています。

 また、全粒小麦や小麦ブラン(オールブラン)には、不溶性食物繊維の1つであるアラビノキシランが含まれています。

このアラビノキシランは、不溶性食物繊維でありながら腸内で発酵する働きがあると、前回お伝えしました。

大麦やオートミールだけでなく、小麦を含めて全粒穀物全般にメタボ改善効果があるととらえて、みなさんが食べやすいものからトライすることをお勧めします。

なお、アラビノキシランは、全粒小麦粉や、小麦ブランには豊富で、そのほか大麦やオーツ麦、また量は少ないものの玄米や発芽玄米にも含まれています。
つづく
 
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