脳はアルコールを欲しがる? この不思議な相性!① [薬学博士からのアドバイス] | 薬学博士 竹内久米司さんからのアドバイス

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2023.07.20

脳はアルコールを欲しがる? この不思議な相性!① [薬学博士からのアドバイス]



科学的栄養学No.238

脳はアルコールを欲しがる? この不思議な相性!①

◇人が酒を欲するのは「脳がアルコールを欲するから?」

 

以前、私が主催するGROWTH健康づくり協会のオンラインクラブセミナーで、「少量の飲酒でも継続することで脳が萎縮する」という世界的に信頼度の高い研究結果を紹介しました。

 

従来から日本では「お酒は百薬の長」という考え方が定着しており、愛飲家のよりどころにもなってきました。

 

したがって、この研究結果で衝撃を受けた愛飲家の方も多かったと思います。
 

勿論私もその一人です。

 

この報告以来、毎日晩酌を楽しんでいた私自身、「週一の飲酒日」を設け、お酒との付き合い方を劇的に変えてしまいました。

それくらいインパクトが強い報告だったからです。

 

さて、一方で「アルコールで脳が萎縮しても、認知機能にはあまり影響は出ない」と主張する臨床脳研究の専門家からの意見もあります。

 

う〜む、愛飲家にとっては、なにか安堵させられる主張でもあります。

 

そこで、今回は、なぜ脳とアルコールの相性がこんなに良いのか、また、脳はアルコールからどんな影響を受けるのかについて、もう少し深掘りしていきたいと思います。

 

まず、人が酒を欲するのは「脳がアルコールを欲するから?」なのかを考えてみましょう。

 

そもそも脳の萎縮は避けられない加齢現象でもあります。

 

ですから、年を取ると脳の神経細胞が死んで萎縮が起きるのは事実です。

 

一般的には、30代くらいから脳の萎縮が少しずつ始まり、65歳を過ぎると、肉眼でも分かるほど萎縮が進んでいくという。

 

飲酒はこの加齢による脳の萎縮を進めるのだが、アルコールによる脳の萎縮は、アルツハイマー型認知症などの脳の萎縮と違って、認知機能にはそれほど影響を及ぼさないのだという。

 

しかも、実は、どのようなメカニズムによってアルコールで脳が萎縮するのかは、まだよく分かっていないのです。

 

衝撃的な報告があったのに不思議なことです。

 

それどころか、脳とアルコールは相性が良く、「人が酒を欲する気持ち」にも脳が関わっているのではないかという指摘もあるのです。

 

いったいどういうことだろうか。


次回に続く

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