脳の形は性格に影響するの? [薬学博士からのアドバイス] | 薬学博士 竹内久米司さんからのアドバイス

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薬学博士 竹内久米司さんからのアドバイス

2023.05.18

脳の形は性格に影響するの? [薬学博士からのアドバイス]



科学的栄養学No.230

102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座

◇脳の形は性格に影響するの?

 

メディアやネットなどで流されている数多くの健康情報と同じように、脳に関する情報も科学的に正しいものから、俗説やデマまで玉石混交です。

 

そこで、ここからは、少し専門的になりますがウソではなく真実のことを紹介していきます。
 

脳は痛みの感覚情報を処理していますが、実は脳自体は痛みを感じないってご存知でしたか

 

脳の手術では全身麻酔をかけますが、脳そのものは麻酔なしで切っても痛みはないのです
 

2001年に公開された、アメリカ・イギリス・イタリア合作映画「ハンニバル」では、アンソニー・ホプキンスが演じるハンニバル・レクターがとらえた司法省のポール・クレンドラーの頭蓋骨を切り開き、切り取った彼の脳を見事な手際で調理してたべるという衝撃的な場面がありました。
 

しかし、クレンドラーは全く痛みを感じていないことに驚いたのを覚えています。

 

脳波神経組織の集合体で、痛みの感覚は他の部位から脳に伝えられるものだからです。

 

では、頭痛はどうだろうか。
 

頭痛は脳の中が脈打っているように感じられるが、原因は、筋肉の緊張、副鼻腔の問題、血管の狭窄など、脳以外にあることが多いのです。

 

頭痛といえば、冷たいものを急いで食べたり飲んだりしたときに起きるブレイン・フリーズ(頭がキーンと痛くなること)を経験したことがありませんか。
 

「アイスクリーム頭痛」と呼ばれるますが、これは心配する必要はありません。チョコチップクッキー入りのアイスクリームを完食しても、ニューロンが傷つくわけではありません(ただし、血糖値とインスリンには悪い影響がありますよ)。

 

ブレイン・フリーズは、脳の周囲の血管が急に収縮することで起きます。それは良いことで、冷たいものはもっとゆっくり食べなさい、と体があなたに教えているサインだからです。そうやって、脳内の温度を保つ一助になっているのです。

 

脳のもう一つの良い特徴があります。それは「忘れやすい」ことです。
 

脳には記憶したことを忘れるメカニズムが備わっています。取るに足りない情報のために貴重な保存スペースを無駄遣いしないようにしています。

 

誰かの名前や地名を忘れても、焦る必要はありません。
 

それは脳の生存戦略の一部にすぎないからです。
 

もともと、右脳人間や左脳人間というものは存在しないのですが、研究から脳の形は性格に影響するとされています。開放的で創造的で、好奇心旺盛な人は、大脳皮質が薄く、その面積が広いとのこと。
 

つまり、より広い皮質が折り畳まれ、その分、ニューロンの数が多いということになります。逆に神経質な人は、大脳皮質が厚く、折り畳みが少ないため、その面積は狭いことも。

 

興味深いことに、内向的な人は外向的な人に比べて、前頭前野の灰白質が大きく厚いことが研究によってわかっています。

前頭前野は抽象的な思考に関係しているので、この違いは、内向的な人が他者と交流するよりも、抽象的な思考に多くの時間を費やしている結果だと考えられています。

 

これは脳の可塑性を裏づける、もう一つの証拠ともいえます。

 

 

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