食事はゆっくりと楽しんで [薬学博士からのアドバイス] | 薬学博士 竹内久米司さんからのアドバイス

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薬学博士 竹内久米司さんからのアドバイス

2021.05.07

食事はゆっくりと楽しんで [薬学博士からのアドバイス]



科学的栄養学No.154

 

◇食事はゆっくりと楽しんで

 

とかく時間に追われるように生活することが多い現代人。

 

コロナ禍、テレワークで自宅にいる時間が長くなっているのに反して、会議やミーティングに追われ、食事時間もせわしく短時間で済ませてしまう人が多い。

 

昔から「早食い」が肥満につながることは周知のこと、医学的にも根拠が明らかになっています。

 

野生の肥満動物は見たことがない。

 

肥満は捕食動物の餌食になりやすく生き延びられないからです。

 

実験でサルに大好物のお芋を目の前に山盛りに置くと、彼らは約500gほど食べるとピタッと食べることやめます。

 

脳の満腹中枢のサインに従うからです。
 

しかし、大学芋のように甘く味付けてやると彼らは争って際限なく食べようとします。
 

満腹中枢のサインを無視しておいしさが勝ってしまうからです。

 

人間もおなかがいっぱいになったと感じた時には食べるのをやめます。
 

それは胃が決めているのではなく脳の「満腹中枢」が判断。

 

胃がいっぱいになったとう情報が脳に送られ満腹中枢のサイン出るまでに時間差があります。大まかに20分程度ずれるのです。

 

ですから、早食いで一気に食べると信号が届く前に食べ終わってしまうので、もうおなか一杯なのに脳はまだ「空腹」、「余裕」があると感じたまま。

 

結局「まだ物足りないなあ」とデザートを摂ってしまうわけ。

 

食事は、理想的には朝食や昼食は20分以上かけて、夕食は30分から1時間かけてゆっくり味わいところ。

 

そのためにも、一人で食べないでなるべく家族や仲間と一緒にお喋りしながらゆっくり食事することが肥満防止に役立ちます。

 

ただ、現在はコロナ禍で食事中の会話は控えなければならないので難しいですが、とにかく食事は楽しみながらゆっくりいただくように心がけましょう。

 

外食事のさいは、行列の出来ている店ではゆっくり食べられないので、むしろすいている店を選ぶことが賢明。

 

比較的品数が多い和定食ならゆっくり食べられる。

 

帰りにコンビニによってすなっ菓子を買うことも少なくなるのでは。

 

 

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